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THE KING OF FIGHTERS XI
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エージェントチーム K’チーム アンチ極限流チーム 京&庵チーム
龍虎チーム 餓狼MOWチーム サイコソルジャーチーム アーデルハイド&ローズ
紫苑 禍忌

京&庵チームストーリー

「じゃあ神楽さん、どうしても次のKOFには出場しないんスか?」
「ええ、体のこと云々より、私にはもう……」

 神楽、いや八咫ちづるは、病院のベッドの上で力無く視線を落とした。
 真吾にはわかるはずもないことだったが、アッシュ・クリムゾンに三種の神器としての「力」を奪われた以上、彼女はもはや草薙や八神と同列の存在ではない。

「私には、もう本当に祈ることしかできない。草薙と八神が、もう一度だけ力を合わせて闘ってくれることを……」
「そ、それは大丈夫ッスよ!」
 内心は全然大丈夫などではないのだが、とにかく真吾は勢いで言い切った。
「でも」
「この矢吹真吾が何とか頼んでみるッス! 心から頭を下げてお願いすれば、草薙さんも、それに八神さんだって、快く引き受けてくれるに違いないッスから!」


 ※ ※


「……というわけで八神さんとエントリーしてください草薙さん! できたら快く!」
「バカも休み休み言え」

 往来で京の姿を見つけるなり土下座して頼み込む真吾に、京は予想どおりのつれない返事を返しただけだった。
そのまま真吾には目もくれず、とっとと先に歩み去ろうとする。
「でも、以前は一緒にチームを組んだことだってあったじゃないですか!」
「あれは神楽が頼み込んできたから、仕方なくやってやったんだよ。そもそも八神の野郎が承知するわけないだろうが!」

 京、庵、神楽ちづるでエントリーした前大会。
 それは3人が数百年越しの微妙な関係であればこそ成立した奇跡か奇術のようなもので、もう一度そんな状況が訪れるとは考えにくい。
 そもそも神楽を欠くとなれば誰かもう一名を加えなければならないが、京と庵とが共に納得する人選など、ありうるとは思えなかった。

「あ、そのことなら、俺に考えがあるッス!」
「……なんだよ、聞くだけ聞いてやるから、言ってみな」
「俺っすよ俺! この矢吹真吾!」
 真吾はニコニコとしてはいたが、その笑顔にはシャレとか冗談とか、そういった類のエッセンスが含まれていそうにない。要するに本気なのだ。

「……聞いてやるんじゃなかったぜ」


 ※ ※


 長い夏の日が沈み、東の空に下弦の月が浮かんだ。
 蒸し暑い夕暮れ。風は凪ぎ、墓前に立ち上る二筋の煙が、揺らぐことなくまっすぐに上へと昇ってゆく。
 小さな墓の前にたたずむ一人の男に、もうひとつの影が近づいてきた。

「線香のつもりか、八神」
「……」

 墓前の線香立てに火のついたタバコが一本横向きに置かれている。八神庵の口にはくわえタバコ。その二本の煙が、糸のように空へ続いていた。二人は顔を動かすことも合わせることなく、墓前に真横に並んだ。

「今年で何回目の命日になるんだっけな?」
「……貴様、いつから知っていることまで人に尋ねるようになった」

 二人とも呟くような口調である。いつもの言葉の鋭さはない。目の前のちっぽけな石塊が不戦のオブジェの役割を果たしているかのように。夕日に置き去りにされた蝉の声が遠くで聞こえる。

「貴様の弟子が、毎日ピーピーとやかましい。なんとかしろ」
「パシリの日常行動まで責任持てるかよ。てめぇの好きにすりゃあいいだろ」
「……よかろう」

 八神は短くなったタバコを足下に放ると、新たな一本を取り出し、口にくわえた。すぐ近くに京の手とライターが差し出された。かなりラフな使い方をした年代物で、あちこちのメッキが剥げ、何やら英文が彫り込まれている。
その蓋が軽快な音を立てて跳ね上がり、ウィックが擦れて炎が上がった。右腕だけが八神に向けられていて、体と顔は相変わらず正面を向いたままだ。

「ライターを持ち歩く必要があるのか?」
「頂きモンでな」

 八神はポケットから自分のライターを取り出すと火を付け、片手で風から炎を守りながらタバコに火をつけた。
京が小さく舌打ちして蓋を閉じる。辺りがほんの少しだけ暗くなった。
 八神は足を真横に向けると、ゆっくりとその場を離れかけ、数歩で歩みを止めた。

「……」
「まだ何か用か、八神」

 相変わらず墓前を向いたままで京が答える。

「貴様との決着はつける。貴様を殺すのはこの俺だ」
「……」
「だが、その前に片づけねばならんこともある」
「……らしいな」

 京の耳に八神の歩む音が再び響く。少しずつそれは遠くなり、やがて消えた。墓地に設置されていた街灯が灯る。
八神の立っていた場所が、荒涼としたスポットライトに照らし出された。投げ捨てられた吸い殻には、真紅の染みが付いていた。

 ※ ※


 KOF第一回戦、日本会場。
 真吾は世界遺産に指定された城の大手門で、京と庵とを待っていた。

 結局二人からは出場の約束どころか相手にもされず、それどころか庵からは本気で殺されそうになるまで追い詰められること数度。それでもめげずに哀願したが徒労に終わった。

 真吾は思い出す。数週間前の自分自身の言葉を。

「いいですか、お二人の名前でエントリーしておきますからね!
 絶対に来てくださいよ! 信じてますから!!」

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